VAIO(株)製VAIOが販売スタート! まずは3機種から
本日15時にVAIO株式会社のホームページ「VAIO.COM」が正式オープンし、さらにソニーストアにて販売が開始されました。今日の15時からすでにVAIO製VAIOのオーダーが可能になっています。
ソニー製VAIOからどのように何が変わったのかを当店で気づいた点をピックアップしてまとめてご案内します。
さて、販売総代理店はソニーマーケティングと発表がありました。むむ?ソニー製VAIOではないのにソニーが売るの?というところですが、今までもソニー(株)が生産したPCをソニーマーケティングが販売するという形を取っていました。
VAIO(株)製VAIOもソニーマーケティングが続けて販売を行うということになります。
発表によるとソニーストアのWEB販売のほか、ソニーストア店舗、e-ソニーショップでの販売、そして量販店の一部店舗でも販売が行われるとのことです。販売ルートは従来の「VAIOオーナーメードモデル」を取り扱っているお店だけとなり、リテールモデルという組み立て済みのモデルを販売する店頭モデルの流通はなくなることになります。
☆ソニープレスリリース「VAIO株式会社とソニーマーケティング株式会社 販売総代理店契約を締結」
当初は日本国内向けのみの販売となります。国内でも購入できるお店、実機を置いているお店はそう多くはなさそうです。
サポートに関してはソニー製VAIOは引き続きソニーマーケティングが行いますが、これから登場するVAIO製VAIOについてはVAIO(株)にて行うとのこと。
今までは販売もサポートもソニーマーケティングが一緒に行っていたんですが、この窓口は変更になるようです。まだ詳細については「COMING SOON」となっていてわからないというか、詳細はまだ協議中なのかもしれません。
なんせ、本日7月1日からVAIOの販売はスタートしますが、実際の製品のお届けは8月13日からとなっています。まだかなり時間があるんです。
そして発表になったモデルは2シリーズ3機種です。VAIO Pro 11と13。
そしてVAIO Fit 15Eの3機種になります。
従来モニターのセンター下部にあったSONYロゴがなくなって、そこにVAIOのロゴが入ります。2005年頃登場したVAIO第2章の時にSONYロゴとVAIOロゴの入れ替えをしたことがありましたが、それを彷彿させてくれます。
外観上の違いは、これらVAIOのロゴの変更点くらいに見えますが。。
ボディをチェックするとVAIO ProにもVAIO Fit Eにも従来あったボタンが一つ、なくなっています。
何がなくなったかというと「ASSIST」ボタンです。
PCの調子が悪いときにサポートツールである「VAIO Care」を呼び出すため。もしくはリカバリー時に電源オフからボタンを押すとリカバリーメニューを呼び出してくれるボタンなんですが、それが搭載されていません。
さらに。。
これは写真からはわかりませんが主な入出力端子をみても「NFC」がありません。ソニー製VAIOではタッチパッドの下に装備されていて、そこにNFC機器を載せることでNFC対応アプリを利用することが出来ていたんですが、それができなくなっています。
これらは何を意味しているかというと、ソニー製VAIOのソフトウェアが搭載されていないということを指します。
VAIO(株)のホームページにある製品情報からソフトウェア一覧を見ると、OSの選択が可能、というところから始まっていますが、搭載アプリの紹介にはマイクロソフト製のアプリの紹介があるだけでソニー製VAIOのアプリについては記載がありません。
VAIO Careもそうですが、おそらくVAIO Updateなどのソフトウェア搭載もなく、またNFCを利用する際も「NFC Connection Utility」というソニー製ソフトウェアが必要になるのですが、これらの利用ができなくなるみたいです。
それもあって「VAIO TV with nasne」が「PC TV with nasne」に変更され販売ソフトになったといういきさつがありそうです。
続いてはソニーストアで販売されるVAIO製VAIOの販売スタイルを紹介します。
一見すると今までと同じVAIOの購入ページに見えますが、今までの様なVAIOオーナーメードはできません。
従来のソニー製VAIOの際にはプロセッサーやメモリー、ストレージを決めた上に、キーボードやタッチパネルの仕様、ボディカラー、機種によってはGPSやLTEなどの通信機能、LANモジュールなども自由に選択ができたのですが、VAIO製VAIOではこれらの仕様に制約がでます。
あらかじめソニーストア側で用意した仕様のモデルの中から選ぶことになっています。速配モデルの増量版の様に見えますが、プロセッサー、メモリー、ストレージについてはあらかじめ人気の多そうな仕様に絞って用意をしている感じ。
モデルカラーも今のところは「ブラック」しかありません。当面はカラーバリエーションがないところを見るとビジネス向けのモデルだけを優先して用意している、という感じがしなくもないですね。
これらの仕様のVAIOをあらかじめ海外で生産をしておき、それを安曇野にストック。オーダーがあると、ストックの中からモデルをもってきて、オーダーされたソフトウェアのインストール(OSとOffice)を行って出荷することになります。
OSとOfficeについては安曇野でインストールするので、なんとかこれを「
made in japan」と呼びたいところですが、ハードウェアは海外生産そのままなので難しいでしょうね。
最初の出荷は8月13日と時間がかかりますが、その後はストックされたものから出荷をしていくので、納期は今までと比べるとかなり短くなると思います。昔、安曇野で生産していた時みたいに1週間くらいの納期で届くようになるかも。(ソフトウェアだけだったらもっと速いかも!?)
そして、ここがソニーストアの本気を感じるところなんですが、ソニーストアのサポートメニュー「まるまるアシスト」がVAIO製VAIOには3ヶ月分、無料でついてきます。
「まるまるアシスト」は従来有料のサービスで1年契約だと4500円がかかります。VAIOに限らず家の中のネットワーク製品すべてのサポートをしてくれる窓口で、たとえばソニー製ではないプリンターとの接続や、ソニー製ではない無線ルーターの不具合、ソニー製ではないネットワーク製品との接続不具合まで面倒をみてくれるんです。
そして、これが大きいんですが故障の際には無料で代替機の提供もしてくれます。
初期不良も含んでパソコンのトラブル、サポートの利用の大半は購入から3ヶ月以内にあるそうで、その期間を無料の「まるまるアシスト」でカバーしてしまおう、ということをするんです。
リカバリーディスクの送付なども通常だと5,000円の有料サービスなのに、まるまるアシストに入っていると無料で送ってもらえますからね。
さらに「お得なクーポン」のプレゼントもあるそうで、VAIOを買えば無料で+5%オフクーポンももらえるようになるそうです。
これらのサービスがソニーストアで買うと。。。というか、もうVAIOはソニーストアでしか買えないわけですが、VAIO全機種にサービスとしてついてきます。これは強力です。
それと好評の3年ワイド保証も今まで通り利用が可能。試してみたところ、My Sony Clubから発行されている3年ワイド保証無料クーポンを使うこともできました。
アフターサービスがもっとも手厚いPCメーカーになれるかもしれません。
ソフトウェアについてはソニー製VAIOオリジナルソフトのインストールがなく、素のWindows PCという感じになるのですが、こんなサービスメニューをソニーストアで用意していました。
★ソニーストア VAIO製VAIO提供のサービスチケットのご案内
Xperia Tabletでおなじみのサービスチケットです。有償、無償があるんですがソフトウェアやサービスをお得に配布するシステムがVAIO製VAIOにも適用されます。
先週から電子書籍Reader Storeの書籍がWEBブラウザ対応になって、PCの画面でも一部書籍を読むことが出来る様になりましたが、まさか、VAIO製VAIOでサービスチケットをつけてあげるためにタイミングを合わせてきたとかでしょうか!? すごいことしますね。
あとはソニー製VAIOソフトウェアが搭載されていないと言っても、写真管理閲覧ソフトの「Playmemories Home」は無料で公開されているし、音楽管理ソフトのMedia Goも無料でダウンロードインストールができます。
これらの基幹ソフトは自分でインストールすることで、見かけ上、ほぼソニー製VAIO風に使うこともできそうです。
あとは気になるクーポンの利用可能状況ですが、1万STAR以上の方に配られている「VAIO本体5%オフ」クーポンは利用ができませんでした。クーポンの利用期限は7月31日とか9月30日とかになっていますが、これはあくまで「ソニー製VAIO」としてのクーポン。
今回のVAIO製VAIOはソニーマーケティングとしては社外製品という扱いになります。割引クーポンはプレイステーション製品にも用意されていませんが、たまに本体の値引きに使えるお買い物券とかなら発行されるかも。
こちらはソニーストアのトップページにある商品カテゴリー欄なんですが、昨日までここにあったVAIOのアクセサリー製品のアイコンがなくなってしまいました。
VAIOのページへ移るとこちらには「パーソナルコンピューターアクセサリー」として他社製品が並びます。VAIO Proシリーズですがソニー製時代には拡張バッテリーやACアダプターなどのアクセサリーの用意もあったんですが、それらは今回の発表では用意がないようです。
ACアダプターなどはパーツで取り寄せる感じになるかもしれません。
ということで、事務的ではありますがソニー製VAIOとVAIO製VAIOについての購入時の違いを挙げてみました。
でも、気持ちは今までのVAIOそのままなんですよね。
先月までドラマ「ルーズヴェルトゲーム」を見ていたんですが、青島野球部が最後の最後に大逆転で野球部を存続させた様に、VAIOもここから大逆転を目指して上を向いているところです。ドラマと現実は違いますが、こういうドラマチックな事件を起こすことができるのはやはり人の力が結集したときなんだと思います。
当面はソニーシャーシのVAIO Pro 11、13、Fit 15Eの3機種でのスタートです。サポート体制もソフトウェアもゼロからのスタートになってしまいましたが、ソニーがVAIOをはじめた97年もこんな状況からのスタートだったんです。
夢を
もう一度。
VAIO再生は今日から始まります。VAIO製VAIOの検討を是非!
★ソニーストア VAIO製「VAIO Pro 11/13」のご案内はこちらから
★ソニーストア VAIO製「VAIO Fit 15E」のご案内はこちらから